■メーカと型番
■症状
・お風呂
・お風呂以外
・室内リモコンの表示
■エコキュートの仕組みについて
■メーカさんに問い合わせ
・症状と仕組みから分かったこと
■いよいよ修理
・配管の説明
・今回の犯人!!
・交換した部品の型番
・部品を観察・・・
■センサーと混合弁の動作の関係
■修理費用など
・費用
・時間
■まとめ
メーカと型番
メーカ:三菱
型番 :SRT-HPT464WF
我が家はオール電化で、エコキュートを使っているのですが、
ある日突然お湯が出なくなりました。本体の表示を見ると、製造は2005年となっており、
すでに15年以上頑張ってくれています。ですのである程度の故障はしかたないかと思います。
症状
お風呂
・「湯はり」はできて、設定どおり暖かいお湯が出る。
・「追い炊き」もできる
・シャワーは水しか出ない。
お風呂以外
・キッチンの流し、洗面台などの水・お湯の切り替えができる場所は、
すべての場所で水しか出ない。レバーをお湯側いっぱいに回しても水しか出ない
室内リモコンの表示
・エラー表示は出ていない
・湯量表示は満タン
・我が家は夜にわき上げする設定なのですが、夜になると「わき上げ中」の表示が出ている
・表示ボタンを押すと、タンク内湯温が表示できて、
湯温は84度といった感じで表示される。数回表示すると湯温がすこし変化するするので、
この温度は間違いなさそう
我が家のエコキュートのリモコンはこれです。エラーは出ていません。
※表示されている「EP 01」はエラーではなく、電力契約モードの設定状態になります。
東京電力の場合は「電化上手」ってやつです。この表示は
表示ボタン3秒以上長押し ⇒ 昨日の給湯使用量表示中に 表示ボタンを3回押すと表示されます。
エコキュートの給湯の仕組み
さてさて、症状はこんな感じなのですが、何が原因でこのような状態になっているかを調べます。
取説やWEBの情報から、エコキュートは下記のような仕組みのようです。
・お湯は80度程度の高温でタンクに貯められる
・室内に給水するときは、タンクから出たところで水とお湯を混ぜて給水する
・タンクから出た後は、お風呂の配管とその他の配管は別々になっている
メーカさんに問いあわせ
深夜2時くらいでしたが、24時間受付と取説に書いてあったので、電話してみました。
深夜にもかかわらずオペレータさんが対応してくれました。
さすがメーカーさん、困っているときにオペレータさんが対応してくれるのは安心します。
深夜の為に、詳しい事は翌日エンジニアさんから折り返し電話いただくことになり、一度電話を切りました。
翌日、時間通りに電話が掛かってきました。エンジニアさんと話した結果、おおよその故障個所がわかりました。話したことをまとめると↓↓のような感じ。
症状と仕組みから分かったこと
①「湯はり」と「追い炊き」が出来る。そしてリモコンに湯温が表示される。
⇒ ヒートポンプ(熱交換器)は問題なし
⇒ 風呂系統の配管は問題なし
⇒ ということは、風呂以外の配管で何かが起こっている
②お湯は正常に作られているのにお風呂以外のすべての場所で水だけが出る
⇒ タンクから家への配管は詰まっていない
(詰まっていれば、蛇口をお湯いっぱいに回した時に水さえ出ないはず)
③配管が詰まっていないのに、水しか出ない
⇒ タンクから家への供給時に、水とお湯が混ざるところでお湯がまざってくれない
⇒ お湯と水を混ぜる混合弁が動作しない
⇒ 混合弁内のモーター?が動作しているのに歯車などが破損してしまって、
正常に弁が動作しない
⇒ エラーが出ていないことから、機器としては「正常に動いている」と判定しているので、
混合弁付近のどこかがうまく動作していない。
いよいよ修理
該当部分の交換修理を行う場合、下記2点との事でした。
①混合弁の交換 ⇒ 部品が製造終了なのと、メーカに在庫もないので交換不可
②センサー部分の交換 ⇒ 部品があるので交換可能
①は無理なので、混合弁が故障してた場合はあきらめるしかありません。
②でなおればよいのですが、これでなおらないとエコキュート全体を置き換えになる可能性もあり、
超絶大出費・・・なんとか避けたいところです。しかも当然ですが、なおらなくても出張費は請求されるとの事。
調査&修理に来ていただきました。まずは前面パネルを外します。写真の四隅のネジを外すと前面パネルが外れます。前面パネルを外すと、真ん中にタンクがあるのが分かります。配管は上部にまとまっています。
配管の説明
配管部分を拡大・・・
写真のように、タンクから来た高温のお湯と水を混合栓が混ぜて、お風呂などに送り込みます。
・赤線:タンクに貯められた高温のお湯の流れ
・青線:水道の水の流れ
・白線:適温になったお湯の流れ
今回の犯人!!
そして今回悪かったヤツはコレ!!!
この部品を外します。この部品は流量センサーと温度センサーがついています。
中に羽根があって、ココが回ると「流れてるぞー」って事になるようです。
外し方は、部品左右の金属クリップを引き抜くとスポっと抜けます。
かなり簡単に外れます。このような配管は、漏れが内容にシールテープなどで厳重にするのかと思っていたのですが、意外です。メーカエンジニアさんに「こんなに簡単に外れていいの?」って聞いたのですが、どうやら水圧はかなり低いらしいです。水道のような圧力はかかっていないようなのでゴムパッキン程度で大丈夫との事です。
交換した部品の型番
これです。交換した故障部品と、箱を頂きました。
次に故障した時には自分でできるように、交換部品は使えなくても取っておく事にしています。
すでに生産終了らしいのですが、オークションサイトなどで手に入れられるかもしれませんし。
部品を観察・・・
外した部品はこんな感じ
部品の内部はこんな感じ。この羽根が動かなくなっていました。
センサーと混合弁の動作の関係
混合弁が動くまでの仕組みはこのようになっている様です
・台所などで蛇口がひねられる
・水が流れる
・流量センサーが「流れてる」って検知する
・「流れてる」と検知されたら、混合弁が動作して、お湯と水を混ぜる
・蛇口から暖かいお湯が出る
今回の状況と部品の状態から、メーカエンジニアさんが言うには
・流量センサーの羽が回っていないので、給湯システム的には「水・お湯が流れていない」
という事になる。
・流れていないので、当然混合弁は動作しない
うーん、システム的には釈然としない気がします。
「流れてる」って検知してら混合弁動作って・・・・
個人的には混合弁を動かしてから流量を検知 ⇒ 温度を検知 の方が自然な気がしますがねー。
この辺はメーカさんの思惑があるのでしょう。
ちなみに混合弁の動作についてもメーカエンジニアさんに聞いてみました。
混合弁の動作については、動作が確実に行われたかはシステム上見ていないそうです。
⇒ 動け!!の指示だけ出しているらしいので、例えばモータの故障等があっても
システム的には混合弁は動いた!!となり、エラーは出ないみたいです
修理費用など
費用
部品代、出張費、技術料で2万円程度でした。
(もし総入れ替えだったら数十万の出費・・・よかった!!)
作業時間
作業時間は調査・交換・確認の全て含めて1時間以内でした。
まとめ
全体として「とても良い対応」だと思いました。
深夜の電話受付から翌日の電話連絡、修理内容や価格についてもすばらしいです。
また、よくある「修理は別会社」という事もなく、受付~修理までがメーカ系列対応だったので
安心しました。価格も2万円以内であれば個人的には納得です。
家のインフラ設備については、アフターサービスが重要です。設置時にはアフターがきちんとしているか、確認する事をおすすめします。
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